サファイアの放熱性
サファイアは放熱性が高い優れた特性をもつ素材です。
放熱性とは熱伝導率と比例しています。
サファイアガラスは一点に加熱された熱が、他の物質と比較にならないほどの早さでどんどん周りに伝わって行きます。熱伝導性・放熱性が高いため、サファイアガラス自体の温度が上がりません。
特にサファイアは、低温環境下においても熱伝導率が高いため、耐腐食性や光透過性・耐熱性の特性と合わせて、極低温環境や過酷な環境における放熱素材としても活用されています。
工業界の製品・製造プロセスや、 実験プラントなどにおいて、発熱、熱、高温といった使用条件が設けられています。
サファイアガラスの放熱性は、今さまざまな工業分野においても注目を集めています。
サファイアの特性(放熱性)比較
サファイア | 青板ガラス | プラスチック (アクリル樹脂) | |
---|---|---|---|
溶融点 (℃) | 2053 | 730(軟化点) | 100(軟化点) |
熱伝導率 (W/m・k) | 42 | 1 | 0.21 |
熱膨張率 (1/℃) | 50 × 10-7 | 85 × 10-7 | 590 × 10-7 |
高放熱性を活かしたサファイアの使用例
- 高輝度LED 基板
- 青色発光ダイオードなど、発熱に耐えかつ成膜用基板としての優れた特性により、現在サファイアの最大の利用分野となっています
- プロジェクター用のヒートシンク
- 高輝度プロジェクターに使われるハイパワーランプの熱が光学系に悪影響をおよぼさない為に、光路の最上流部で熱を遮断し効率的な排熱を行うように使われています
- 極環境窓
- 高強度から高圧タンク、耐食性・耐熱性から半導体装置・化学プラント・高温装置など。地中・海中から宇宙まであらゆる極環境の窓材として使われています
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サファイアの優れた放熱性を活かした加工をご希望の方や、既存素材でお困りの方は、無料サンプルを事前にお送りすることもできますので、お気軽にご相談ください